お父さん・お母さんへ

子どもの心のケアに大切なこと

離婚、別居などが原因でお子さんがどちらかの親と離れてしまって会えなくなったら、お子さんはその親から『自分は捨てられたのではないか』と感じたり、『自分が悪い子だから両親は離婚したのではないか』と感じたりすることがあります。人前では元気に振る舞って、自分の苦しみや悲しみを表に出せないお子さんが、ほとんどです。

そういう子どもの苦しみにはどう対応すれば良いのでしょうか。

「お父さんにもお母さんにも自分は愛されている」とお子さんが実感できることが、一番の解決策になります。
愛されていることの実感は、お子さん自身の自己肯定感を高めるためとても大切です。高い自己肯定感は、苦しいとき、大変な時、決断するとき、生涯子どもを支え続けます。それは、お父さん、お母さんが育ちゆく子どもにあげられる一番の贈り物なのです。


 

お父さん・お母さんの心のケアに大切なこと

離婚にまつわる悩みはつきません。
「離婚のことを子どもにどう説明していいかわからない」
「離婚してから、子どもが別居親のことを口に出さなくなった」
「離婚してから、子どもが不安定になった」
「別居親に会わせたら、子どもがもっと悲しむんじゃないか」
「自分は子どもと住んでいないから、子どもには会わない方がいいのでは」

こういうお子さんにまつわる悩みを持っているのは、あなた一人ではありません。お父さん、お母さんである以上、それは当然の悩みでもあります。あなたのお悩みをびじっとのスタッフに話してみませんか?びじっとはあなたのお悩みに寄り添い、あなた自身の力でそれを乗り越えるお手伝いをしたいと考えています。
 

離別、という「あいまいな喪失」

  
死別は「その人が亡くなってしまった」という確実な喪失です。
死別後の遺族は、泣く、怒る、茫然自失といった悲嘆反応を経て、徐々に日常生活に再適応していきます。


  一方、離別は「あいまいな喪失」と言われています。
両親の別居や離婚によって、現実的・物理的に身辺から片方の親がいなくなってしまった。別居親は存在するけれど、身近ではなくなってしまったということに、子どもは「あいまいな喪失」感を抱きます。喪失自体が不確実なため、悲嘆反応のプロセスが止まってしまいやすく、そこが死別の喪失との大きな違いになります。
あいまいな喪失の場合、その状態に耐える力「レジリエンス(復元力・回復力)」を身につけることが大切です。レジリエンスはよくバネの力にたとえられます。バネはぎゅっと圧迫されると一旦縮むけれども、元に戻ろうとする力が働きます。元に戻ったとしても、以前とまったく同じ状態というわけではありません。レジリエンスには成長という意味も含まれています。

まずは今の混とんとした状態に「あいまいな喪失」と名前を付けましょう。今の辛さを「あいまいな喪失ストレスによるものだ」と捉えることが、自分や周囲を責めたり、罪悪感を背負うことを軽減し、あなた自身の自己肯定感を高めることにつながります。

面会交流を含む離別後の様々な問題を持ちつつ、人生の目標を考えたり、生活を楽しんだりできるように、両親がお子さんに心を寄せ続けていくことが大切です。それぞれの親と親密な時間を共有する中で、子どもは親と新しい関係性を築いてゆきます。その子なりのレジリエンスで、あいまいさを持ちつつ、より豊かな人生を目指して成長していきます。
 

面会交流の意義

離婚や別居をしても、親は、子どもにとって親であり、『親の仕事』をしなければなりません。
一番大切な『親の仕事』が、子どもに『愛されている実感』を伝え、子どもの自己肯定感を育むことです。親を知り、自分を知ることで、子どもは『自分とはなにか』を知り、自分らしくしなやかに成長していくことができます。

それを得られる手段が、面会交流です。

例え一緒に住んでいる親が、「離れて暮らしているお父さん・お母さんもあなたを大切に思っているよ」と伝えても、実際に会えたり、声を聞いたりしないと、子どもにとって『実感』は得られません。実際に会うこと、対面で会うことが難しいなら電話でもオンラインでも、声を聞き、お話をしたり一緒に遊んだりすることで『実感』が得られます。
 

面会交流をスムーズに行うために

離婚、別居は誰にとってもつらい決断です。
落ち込み、混乱し、自分を責めたり、ときに別れた配偶者を責めてしまいたい気持ちになったりすることもあります。それは当たり前の反応で、責められるべきことではありません。

ですが、そういった気持ちを持ち続けたまま面会交流に取り組むことはとても困難です。
別れた相手と直接連絡をとったり顔を見たりすると、離婚・別居前後のトラブルがよみがえり、時間による解決がなかなかできないこともあります。

びじっとは、お父さんお母さんの心の問題が解決し、面会交流が自分たちで行える一定の信頼関係が回復するまで、面会交流のお手伝いをします。