離婚したことを子どもに伝える時の心得

否定をしない。

離婚する理由は様々あります。
しかし、お子さんにとっては相手の方も、もう一人の「親」。
自分の親を悪く言われれば、誰しも良い気持ちにはなりません。
もしも、離婚の理由をそのまま伝えてしまえば、少なからず相手の人間性や人格を否定することになるかもしれません。
自分の親の人間性や人格を一方的に否定されては、お子さんも深く傷つきます。
では、どう伝えたら良いでしょうか?

前提にあるのは「愛」です。

離婚はしてしまっても、愛しあって結婚し、お子さんを授かり、父母となりました。
そのことをお子さんに伝えてあげることで、「ああ、自分は産まれてきて良かったんだ。望まれて産まれてきたんだ」という一つの「安心感」が生まれることになります。
もう一人の「親」の「いいところ」をたくさん教えてあげてください。
そして、どうして父母が離婚をしたかの理由は、お子さんが面会交流を通じて父母と触れ合う中で自ら考えるように伝えてあげて下さい。

もしも、面会交流を通じてお子さんの口から相手を否定する言動が出始めた時は、「自分の親」を否定することは、自分自身が産まれて来た「いのちの根源」を否定することなのだと教えてあげてください。
その上で、「では、自分もあんな嫌なやつになるのか?」とお子さんが漠然とした不安にかられるようであれば、それは違うと優しく伝えてあげてください。
父母の嫌な性質や気性を受け継ぐのかと嘆く必要はありません。
父は父。母は母。子どもは子ども。
それぞれが、独立した人間です。
この世にまったく同じ人間など存在することはありません。
また、父母も決して完璧な人間ではありません。
良い面も悪い面も持ち合わせている不完全な存在です。
そして、それはお子さんも同じなのです。
だからこそ、日々、様々なことを学びます。

お子さんから、父母が離婚する理由が分かったと言われたら、
「どちらか一方が悪いのではない。私たちは互いに親として未熟であったにすぎない。けれども子どもを授かったお陰で、こうして自分の愚かさと向かい合い、互いに親として成長していくことができる。それは、本当に幸いである」
と伝えてあげましょう。
お子さんが父母の愚かさに気付いたのであれば、同じ轍を踏まないように、自分自身を律する強さと賢さを持つように伝えましょう。
良き手本は周りにいくらでもあります。先生や友人等、社会生活を通じて学んでいきましょう。
この時も決して相手の尊厳を貶めることなく子どもに伝える賢さを持つよう心がけてください。
くれぐれも相手の精神レベルと同じにならないようにご注意を。

以下の動画は「小さな子ども(大きな挑戦):【離婚】
幼い子ども(2歳から8歳)と家族が離婚と別離に対処し、かつ理解するのを助けることを目標とするセサミ・ストリート・イニシアチブです。
これらのビデオは、それらが注意され、それら(家族と一緒の)が、彼らの新しい生活に調節し、かつ将来に対する望みを持つ方法を学習することができると子どもに再保証するのが目的です。

Sesame Street: Little Children, Big Challenges - Divorce-
"What is Divorce?"

男の人=ゴーデン G
ピンクの女の子アビー=A
赤い子エルモ=E
黄緑の子、ロージイ=R



G「何をしてるのかな」
E「絵を描いてるの」
G「本当?で、何の絵をかいているんだい?」
R「僕たちの家の絵を描いているんだよ」
A「自分達がどこに住んでいるか」
G「それは素敵だね。」
E「ゴーデンこれ見て!この絵はエルモのアパートメント!たくさん階段があるんだ よ」
G「これ全部エルモの建物みたいに見えてすごいね。よく描けてるよ。」
R「見て、見て。これは僕の家だよ。」
G「とってもカラフルな花があって好きだなこの絵。よく描けているね」
R「ありがとう(スペイン語)」
A「ゴーデン。私の絵も見て!これは私の家の絵。そしてこれは私の別の家。」
G「り、両方ともきれいな絵だね(ちょっと焦り気味で答えてる)。」
E「ちょっと待って、まって。アビー他の家ってどういう意味?」
R「アビーには二つ家があるの?」
A「これは私とマミーが住んでいるお家。これはダディが住んでいるお家」
E「アビーはどうしてみんなで一緒に住んでないの?」
A「だって私の両親は離婚したんだもん。」
G「離婚?」
E「離婚ってどういう意味?」
G「離婚というのはアビーのマミーとダディがもう結婚してないってことだよ。」
E「なんで、もう結婚してないの?」
G「ときどきね、何度も何度も解決しようとするんだけど、どうしても出来なくて、もう結婚することをやめることを決めるんだよ。」

Sesame Street: Little Children, Big Challenges - Divorce -
"Abby's Story"



マジッククレヨン!私が友達に見せたいことを描いておくれ。

私の両親は結婚して一緒に住んでいたの。
でも、ダディとマミーが私に話してくれたの。
問題がどんどん大きくなって、もう問題を解決することが出来ないんだって。
彼らはもう一緒にお互い住むことが出来ないから離婚することを決めたって。

でもね、両親が言ったんだ。
ずーっと今でも変わらず私のことをとっても愛しているって。
さらに両親は言ったの。
私は時々、マミーの家で暮らして、時々は、もう一つの家であるダディの家で暮らすって。
何かが変わったとしても、変わらないものはある。
マミーは、私のマミーのまま。
ダディは、私のダディのままだよ。
彼らはいつも私を愛してくれて、私の世話をして、私を気に掛けてくれるの。
どんなことが起こっても。
両親は私にそう言ってくれた。

Sesame Street: Little Children, Big Challenges - Divorce -
"It's Not Your Fault"



A 「ちょっと聞いていい?
あなたは私のマミーとダディが離婚するのを知っているよね。」
G 「知っているよ。」
A 「私、すっごい心配しているの。それって絶対私のせいだと思うの。」
G 「違うよ!」
A 「私はときどき部屋を片付けなかったし、
  ある時はマミーの大好きなかぼちゃの花瓶をもちだしたの。
  それに、それに。。。」
G 「アビー。アビー。よく聞きなさい。
  離婚はあなたの過ちじゃない。
  離婚は大人の問題でおこることで、
  それは絶対に子供のせいじゃないんだよ。」
A 「それ本当?」
G 「もちろん!あなたがやったことで起こったことじゃない。」
A 「それを聞いて少しだけ気持ちが軽くなったわ。」
G 「よかった。」
A 「でも、私は私ができることを何かして離婚することをやめさせたいの。
  たぶんマジック・スペル(呪文)を使ってとか。
それから、それから。。。。」
G 「アビー。マジックでも何も変えられない。
  離婚についてはあなたはなにもできないし、
  あなたの望みはかなえられないいんだよ。」

Sesame Street: Little Children, Big Challenges - Divorce -
"Big Feelings" Song



G 「もちろんあなたの中にはたくさんの違う気持ちがあるよ。」
A 「でもどうして色々な違う感情が同じときにやってくるの?」
G 「アビー。これは強いかんじょうだから、当たり前のことなんだよ。
違う感情が一度に押し寄せてくることは当たり前。」
A 「うーん」
G 「全然違う感情があなたの中にある。
  あなたは怒り、悪い感情、恐怖、悲しみを感じ、一度に訪れる。
  それだけたくさんの違う気持ちを収めるのはとても骨が折れる。
  特に新しいことが起こるときは。
  あなたは大きな塊が心の中にある。
  解決するのが難しい大きな感情が。
  それは大事なことで当たり前のことなんだよ。
  色々な感情の塊がたくさんあなたの心の中にあることを責めてはいけない。」
A 「離婚に対して色々な感情で思うことはOKなことなの?」
G 「もちろんだとも。あたりまえだよ。」
A 「よかった。もうこれ以上心の中にためておきたくなかったの。」
G 「聞いておくれ。感情はあなたの感情だよ(あなたのものというニュアンス)。
  絶対に覚えておきなさい。時間はたくさんある。
  気持ちがいったりきたりするかもしれない、それは当たり前だよ。
  時間が解決する。」
A 「そうだといいな。」

歌は上記のものを繰り返して歌っています。

Sesame Street: Little Children, Big Challenges - Divorce -
"Feelings and Routines"



G 「離婚のような大きな変化をくぐり抜けなければいけない時はいつで
も、自分が何を考え、自分が何を感じているかを誰かに話す事は大事なことなん
だよ。」
A 「そう。そうすることで私の気持ちはとてもよくなったの。」
R 「ということは、もう両親の離婚のことは悲しくなくなったの?」
A 「前ほどじゃないわ。あの時は一生怒り、ずっと悲しみが続くと思っていた。」
G 「考えることがちょっと楽になったかい?」
A 「うん!時間はかかったけど、今は前とは違うの。変わったのよ。」
E 「2つの家で暮らすような変化?」
A 「そう。ある時はマミーと会って、ある時はダディと会うの。」
G 「断言できるよ。ずっと変わらないものがあるってことを!」
A 「もちろん! そう、私は私の好きな人達、おじいちゃんやおばあちゃんとも会えるの。」
E 「それはいいことだね!」
A 「そう。毎晩ぬいぐるみのカエルの王子様と2つのベッドで寝ているの。
 1つはマミー。1つはダディ。
 私には毎晩、私を包み込んでくれる、私の愛する人たちがいる。
 それとね、私はダディとマミーを今も変わらず愛している。
 彼らも私を愛してくれる。」
G 「アビー。私の言うことがわかったみたいだね。絶対変わらないもの
があるってことを。」
A 「うんわかった。」



おうちが ふたつ (絵本シリーズ「パパとママが別れたとき……」) (絵本シリーズ「パパとママが.../明石書店
¥1,728
Amazon.co.jp


ココ、きみのせいじゃない―はなれてくらすことになるママとパパと子どものための絵本/太郎次郎社エディタス
¥1,404
Amazon.co.jp